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高齢者のAIリテラシー向上へ、国立長寿医療研究センターと名城大学が共同研究を開始

国立長寿医療研究センターと名城大学は、「高齢者向けAIリテラシー向上」をテーマとする助成事業に採択され、生成AIや対話型ロボットを活用した教育モデルの研究を開始します。

概要

国立長寿医療研究センターと名城大学は、公益財団法人長寿科学振興財団の助成事業に採択され、高齢者のAIリテラシー向上を目指す共同研究を開始しました。本研究は、2026年3月から2年間実施されます。

研究概要:
・高齢者のAI利用に関する不安や課題を全国調査で明らかにする
・ロボットを活用した体験型学習プログラムを構築し、地域拠点や介護施設で実証する
・生成AI搭載ロボットを“学びの媒介者”として活用し、親しみやすい教材を開発する
・将来的には全国100地域・1万人規模への展開を目指す

研究の背景と目的

近年、生成AIや対話型ロボットなどの技術が急速に普及していますが、高齢者の中にはAIに対する不安を抱く人も少なくありません。本研究では、AIの仕組みや限界を理解し、自分の生活に主体的に活かす力を育む「AIリテラシー」の向上を目的としています。AIリテラシーを「AIと共に考え、AIの限界を理解しながら、自分の生活に活かす力」と定義し、高齢者が安心してAIを活用できる社会の実現を目指します。

体験型学習プログラムの開発と実証

本研究の大きな特徴は、ロボットを「学びの媒介者」として活用する点です。株式会社リビングロボットと連携し、生成AIを搭載した対話型・移動型ロボットを用います。参加者はロボットに話しかけることで、天気、買い物、健康情報、趣味など、日常生活に即したテーマを通じてAIの特性を体験的に学びます。学習への心理的ハードルを下げるため、お笑いやユーモアを取り入れた教材設計も進められ、「勉強させられる」のではなく「楽しく話しているうちにAIの使い方と限界がわかる」学習体験を目指します。将来的には、全国100地域、1万人規模の高齢者を対象とした実証を通じて、自治体、介護施設、教育機関等で活用できるAIリテラシー教育プログラムや教材の整備と展開を目指します。

研究体制

本プロジェクトは、加藤健治氏(名城大学理工学部准教授、国立長寿医療研究センター特任主任研究員)がプロジェクトリーダーを、霜鳥大希氏(国立長寿医療研究センター研究員)がプロジェクトマネージャーを務めます。研究グループは、島田裕之氏(国立長寿医療研究センターセンター長)が代表となり高齢者調査や効果検証を、株式会社リビングロボットの川内康裕社長が代表となるチームがAI・ロボット技術の実装や教材開発を担当します。

公益財団法人長寿科学振興財団 高齢社会課題解決研究(AI)への助成について

本事業は、AI技術を活用した高齢社会課題の解決に向け、研究および社会実装を支援する助成事業です。Google.orgの支援のもと、「課題1:高齢者向けAIリテラシーの向上」および「課題2:世代間学習の促進」の2分野を対象に、大学・研究機関・自治体・企業等による実践的な取り組みを支援し、高齢者の生活の質向上と地域共生社会の実現を目指しています。

公益財団法人長寿科学振興財団 高齢社会課題解決研究(AI)への助成 公募について | 公益財団法人 長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/zaidan/about-jigyo/koueki1/kifujigyo-ai.html

関連リンク

https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/robot/section/clinical/home.html

https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/cgss/

https://livingrobot.co.jp/

https://www.meijo-u.ac.jp/

https://www.meijo-u.ac.jp/100th/

まとめ

国立長寿医療研究センターと名城大学は、AIリテラシー向上を目指した共同研究を開始します。本研究では、ロボットを活用した体験型学習プログラムを開発・実証し、高齢者がAIを安心して活用できる社会の実現に貢献することを目指します。