【ゲーム雑学】あの天使と兄弟?サンダルフォンについて
記事制作者: Kaede公開済み: // 更新済み:
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はじめに
女神転生シリーズをはじめ、多くのゲーム作品に登場する「サンダルフォン」。
メタトロンと並んで語られることも多い存在ですが、神話上のサンダルフォンとゲーム内のサンダルフォンがどう描かれているのか、深く理解している人は意外と少ないかもしれません。
本記事では、神話のサンダルフォンとゲームシリーズにおけるサンダルフォンを比較しながら、
「なぜサンダルフォンは“祈り”や“調和”の象徴なのか?」「メタトロンと兄弟とされる理由は?」といった疑問を、雑学として分かりやすく解説します。
神話におけるサンダルフォンとは
■ 神話におけるサンダルフォンとは
サンダルフォンは、ユダヤ教神秘主義(カバラ)において「祈りを天へ届ける天使」として語られる存在です。
特に重要なのは、サンダルフォンの元は預言者エリア(エリヤ)とされる人間であったという点。
旧約聖書の伝承では、エリアは天へと昇り、その後サンダルフォンという天使へと変化したとされます。
これは、メタトロンがエノクから昇天したという伝承と対になっており、「人間 → 天使」へと変化した兄弟的存在として扱われています。
サンダルフォンはしばしば「天界で最も背の高い天使」として描かれ、
その役割は「祈りの収集者」「調和の守護者」「音楽の天使」など多岐にわたります。
メタトロンが“神の代理人(Voice of God)”として理性・秩序・記録を象徴するのに対し、
サンダルフォンは“祈り”や“調和”、“人間的な感情”を象徴する天使として語られることが多いのが特徴です。
この「理性のメタトロン」と「祈りのサンダルフォン」という対比は、後述するゲーム作品のデザインや役割にも色濃く反映されています。
各作品におけるサンダルフォン
ゲーム作品やアニメ作品では、サンダルフォンはメタトロンと対になる存在として描かれることが多く、
そのデザインや役割も作品ごとに大きく異なります。ここでは、ATLAS作品を中心に、いくつかの代表的な登場例を紹介します。
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■ 真・女神転生シリーズ
女神転生シリーズでは、サンダルフォンはロウ勢力の高位天使として登場します。
メタトロンが“神の意志を実行するシステム”のような機械的・無機質・プログラム的な姿で描かれるのに対し、
サンダルフォンはより有機的・神聖的で、人間味を感じさせるデザインが採用されることが多く、
「祈り」「調和」「浄化」といったイメージが強調されています。
ロウ勢力の中でも、メタトロンが“秩序の頂点”であるなら、サンダルフォンは“祈りと救済の象徴”という位置づけで描かれることが多いと言えるでしょう。 -
■ ペルソナシリーズ
ペルソナシリーズにおけるサンダルフォンは、光・祈り・守護を象徴するスキル構成が特徴的です。
メタトロンが「究極の正義」「絶対的な秩序」といった側面を持つのに対し、
サンダルフォンは「救済」「癒し」「加護」といった、人間に寄り添うイメージが強く打ち出されています。
このあたりも、「人間 → 天使」という出自を持つ二柱の性格の違いが、ゲーム上の役割にうまく反映されている例と言えるでしょう。 -
■ エヴァンゲリオンシリーズ
『新世紀エヴァンゲリオン』では、第10使徒として「サンダルフォン」が登場します。
ただし、このサンダルフォンは神話の天使サンダルフォンとはほぼ無関係で、
“名前だけを借りた存在”として扱われている点が特徴的です。
作中では火山内部で発見された使徒であり、人型へ変態する前の幼生状態として描かれます。
神話における「祈り」「調和」「音楽」といったイメージとは大きく異なり、
エヴァシリーズでは天使名を象徴的に使用しつつ、設定自体は独自のものにしていることがよく分かる好例と言えるでしょう。
ATLAS作品のように神話を比較的忠実に反映するタイプと、エヴァのように名前だけを借りるタイプの違いを知っておくと、
「作品ごとの解釈の幅」という観点からサンダルフォンという名前をより楽しめるようになります。
メタトロンとの関係性と対比
サンダルフォンを語る上で欠かせないのが、メタトロンとの兄弟関係です。
ここでは、二柱の共通点と相違点を整理しながら、ゲーム作品における表現の違いも含めて見ていきます。
■ 共通点
・どちらも元は人間の預言者(メタトロン=エノク、サンダルフォン=エリア)
・死を経験せずに天へ昇り、天使へと変化した存在
・カバラにおいて高位の天使として扱われる
・ゲーム作品ではロウ勢力の象徴として登場することが多い
このように、二柱は「人間 → 天使」という共通の出自を持つ兄弟的存在として語られます。
人間であった頃の経験や視点を持つがゆえに、神と人間の間を取り持つ役割を担う存在として解釈されることも多く、
その点はATLAS作品におけるロウ勢力の描写にも通じる部分があります。
■ 対比ポイント
・メタトロン:理性・秩序・神の代理人・天界の書記官
・サンダルフォン:祈り・調和・音楽・人間性
メタトロンは「神の意志を正確に記録し、実行する存在」として、
機械的・無機質なイメージで描かれることが多く、ATLAS作品でも“機械天使”としてのデザインが採用されています。
一方、サンダルフォンは「人間の祈りを天へ届ける存在」として、
より有機的で温かみのあるデザインや、回復・補助系のスキル構成が与えられることが多いです。
この対比は、神話の抽象的なイメージをゲーム的に分かりやすく再構成した結果とも言え、
「理性のメタトロン」と「祈りのサンダルフォン」という二柱の関係性を理解すると、
ロウ勢力の描写や天使階級の構造が、より立体的に見えてくるはずです。
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